もくじ
蜜蝋ってどんなもの?
ミツバチの巣は働きバチの分泌する蝋で構成されています。その蝋成分を抽出したものが蜜蝋です。
蜜蝋にはワックスエステルという成分が含まれています。これは人の皮脂にも含まれていて、保湿力に優れています。 その歴史も古く、世界各地でとても多くのものに利用されてきました。今、女性ならハンドクリームなどのスキンケア製品でみかけることも多いかもしれません。
こちらは原料となる蜜蓋です。巣穴が満タンになると蜜ろうで塞いでしまうので切ってから遠心分離機に入れてハチミツを収穫するそうです。(写真:ハチ蜜の森キャンドル)
黄色い蜜蝋はゴミなどを取り除いただけの未精製な状態のもので、有効成分が多く残されています。 白い蜜蝋はサラシミツロウとも呼ばれ、ろ過などの工程を経て精製されています。品質も安定していて様々な用途に使いやすくなります。 自然素材で構成されている蜜蝋は、食品・化粧品・ワックスなど、あらゆるところで安心して取り入れることができますね。
蜜蝋を使った魅力的な商品
ここでは蜜蝋を使ったさまざまな商品をいくつかご紹介したいと思います。
※はちみつアレルギーのある方や乳幼児の手や口に触れるような場所への使用には注意が必要です。それぞれの商品の説明書をよくご確認ください。
蜜蝋ワックス
木材や皮製品など塗ることで素材を保護し、表情をやわらかく味わいのあるものにしてくれます。
無垢フローリング専門店の100%自然成分のワックス塗料です。アンティーク家具などに合うブラウン色の「蜜太朗カラー」もあります。
蜜蝋ラップ
様々な布に蜜蝋を浸透コーティングさせ、洗ってくり返し使えるエコなラップです。食材を包んだり、容器のフタ、ピクニックではお皿の代わりに…。
「オーガニックの布でつくる みつろうラップ」
蜜蝋・布・レシピ等がセットになっています。楽しく「手づくり」「脱プラ」「エコ活」できますね。
実際にスタッフが「ミツロウラップ」を作ってみました。
スタッフがやってみた!→「ミツロウラップを作ろう」
蜜蝋クレヨン
子どもたちの豊かな創造に、安心なものを−、というのは共通の思いです。
「とういちクレヨン」
名古屋の老舗工房がこだわりの素材を使い職人さんが手作業で作っています。 手動成型器で時間をかけて成型することにより、透明感のあるうつくしい発色のクレヨンになります。
「Tuna-Kai」
自然の草木や土・貝殻などから色をいただいて、顔料からひとつひとつ丁寧に作っています。 ”化学物質過敏症の人にも絵を描く楽しみを”の思いから生まれた自然のままの色を、自然豊かな北海道から。
蜜蝋キャンドル
ほのかな甘い香りと癒しのあるゆらぎの灯でアロマテラピー効果が期待できます。煤が出にくく、お部屋の空気を汚しません。
「ハチ蜜の森キャンドル」
東北地方の森で収穫された100%蜜蝋で作られたキャンドル。養蜂家のオーナーさんによる、日本ではじめての蜜蝋キャンドル工房で、オフィシャルサイトは蜜蝋の情報も豊富で読みごたえがあります。
「ミツロウシートのくるくるキャンドルづくり」
蜜蝋シートをくるくる巻いて、楽しく手づくりキャンドル。とってもかわいい蜜蝋キャンドルの材料と作り方レシピのセットは、初めてでも手軽にチャレンジできそうです。
カヌレ
蜜蝋はビタミンやミネラル類などの栄養分が含まれており、食用としても販売されています。
カヌレ型という独特のフォルムをした専用の型を使い焼き上げるフランスのお菓子。この型には蜜蝋を塗るのが伝統の作り方だそうです。焼き上がり型から抜くと表面が蜜蝋でコーティングされ、ツヤツヤなカリッとした食感に仕上がります。
さいごに
見ていくと、蜜蝋を使った製品はどれも自然の恵みをとても大切にしていることが伝わってきます。加える材料や製法にもこだわって、自然のままの良さを味わうようなものづくり。そしてまた、そんな蜜蝋をもっと手軽に、楽しく親しんで欲しいという商品もあります。そうしたものに触れると、どこかゆったりとした気持ちになれますね。
今、”おうち時間”が見直されています。少し手をかけて身の回りのもののメンテナンスをしてみたり、ハンドメイドで趣味を広げてみたり。蜜蝋のやさしさを生活に取り入れておうち時間を楽しんでみませんか。